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ここのところ、先進国の経済は極めて厳しい状況に置かれています。日本経済も将来の明るい出口が見えず、混沌としております。このような中で、中国をはじめとしたアジア諸国は経済成長を続けており、企業にとって大きなビジネスチャンスに溢れています。とりわけ、少子・高齢化が確実に進む日本は、内需か外需という従来型の論議を超えて、日本を含めたアジアの市場でビジネスを展開するという意識を強く持たねばなりません。
アジア市場に世界の企業が注目し、激烈な市場獲得競争を繰り広げております。また、行政面、ビジネス慣習、従業員の価値観の違いなどを背景とした諸々のリスクが大きいことも事実であります。このような状況を踏まえて、いかにビジネスチャンスを掴むかは、今後の日本の企業の発展にとって大きな課題になっております。
このビジネスチャンスをしっかり掴むには、"アジアと共に発展"するというスケールの大きな志を持って経営することが大事です。つまりは、進出先の国民の豊かさ、さらにはアジアの社会が繁栄するという視点でのビジネス展開です。そのためには、アジアでの経営・経済活動の理解はもちろんのこと、その背後にある社会や文化までも良く理解する必要があります。
以上のような問題につきまして、最新の情報や動向を踏まえて、分かりやすい講義をいたします。ビジネスチャンスに溢れるアジアにご関心のある企業の方々、さらにはアジアの動きを知りたい市民の方々にご参加いただければと思います。
3月9日(水)
【中小企業の中国・アジア展開論 】
低成長下の日本市場において、アジアを内需にと大企業を中心に展開を行っています。韓国の事例を見るまでもなく、中小企業も自己の事業性の特性を見極めて、ビジョン・競争戦略・オペレーションを世界的な視野で行っていく必要があります。世界の工場は中国の華南地域からベトナムを核に拡散していき、市場は上海を中心としながらもアジア各地に広がり、アジア全域が内需、外需等を獲得している環境の中、このビジネスをどう自社に取り込むかを実例を交えながら解説します。
市民(在勤・在学) | 市民学生 |
会員 | 一般 | |
---|---|---|---|---|
通し(一括) | 18,900円 |
16,200円 | 13,500円 | 27,000円 |
各回 | 2,100円 | 1,800円 | 1,500円 | 3,000円 |
中国は現在毎年10%近い成長が想定され、日本、米国は2%。
サマーズが人民元の利上げを強く要請しているが、中国政府は徐徐に緩和させていこうと考えている。ここ1年くらいの動きは急にはならないと思うが、中長期的には人民元は上がっていくことは不可避である。
レートを固定していない香港ドル等は、どんどん価格差が開いていっており、2008年に人民元の価値が高くなって以来最近では1:1.15くらいまで上がってきている。中長期的に見ると1:1.2は避けられないと思う。
そこで投資に関し、パートナーである中国人経営者に聞いてみた。
中国系、台湾系の製造企業は、日本、欧米企業がベトナム、インド等へ投資を分散している状況の中で、内陸部に投資をしているが、輸出企業として戦略を誤っているのではないかと聞いた。
成都は非常にゆったりした空気が流れており文化的に豊か。夕方7時頃に町のお茶店に集まり、弊店まで話しをしたりしている。深センのようにいつもお金お金というようなところでなく、しかし、賃金は1日25元ほどである。
人の流動性も少ない中で、ここでの投資が伸びているということである。
首都圏の製造企業が地方の工業団地に投資した歴史と同時期なのかもしれない。
中国内需が活発化してくることを待ち、内需向けを地方都市で製造。しかし輸出は落ちてくるだろう。100円ショップから中国製品が少なくなる日は近いのではないかと見通している。
今回は中国の印刷事情について書きます。中国には10万社を超える印刷会社があると言われています。その中でもこの深℃sがある広東州(広州、深=A東莞地域)には2万社ほどの印刷会社があり、超過密地域です。日本の印刷会社が約1万社ですから。
数年前は技術不足、資金不足、管理能力不足が大きな課題でしたが、近年は日本や欧米の技術導入により、品質的にも諸外国に肩を並べる水準まで近づいています。5S、ISO9000はもちろんのこと、ISO14000取得工場も増えています。当然、弊社も取得しています。私は中国に来て、まだ4社しか工場見学をしていませんが、いずれの工場もハイデル、三菱、小森等の最新印刷機をそろえ、フル稼働しています。また中国の印刷会社にはA倍5色機、UV装置付き、A全10色機、UV装置付きなど、日本の工場でもなかなか見ることのない、特殊な機械もたくさんあります。
しかしながら、中国は広い国ですから、中には床のコンクリートも満足に整備されず、空調管理もなく、劣悪な環境の会社も多数あると聞きます。良い製品を安定供給するには、まず中国の印刷事情を良く調べ、適切な印刷会社選びが重要です。