中国は現在毎年10%近い成長が想定され、日本、米国は2%。
サマーズが人民元の利上げを強く要請しているが、中国政府は徐徐に緩和させていこうと考えている。ここ1年くらいの動きは急にはならないと思うが、中長期的には人民元は上がっていくことは不可避である。
レートを固定していない香港ドル等は、どんどん価格差が開いていっており、2008年に人民元の価値が高くなって以来最近では1:1.15くらいまで上がってきている。中長期的に見ると1:1.2は避けられないと思う。
そこで投資に関し、パートナーである中国人経営者に聞いてみた。
中国系、台湾系の製造企業は、日本、欧米企業がベトナム、インド等へ投資を分散している状況の中で、内陸部に投資をしているが、輸出企業として戦略を誤っているのではないかと聞いた。
成都は非常にゆったりした空気が流れており文化的に豊か。夕方7時頃に町のお茶店に集まり、弊店まで話しをしたりしている。深センのようにいつもお金お金というようなところでなく、しかし、賃金は1日25元ほどである。
人の流動性も少ない中で、ここでの投資が伸びているということである。
首都圏の製造企業が地方の工業団地に投資した歴史と同時期なのかもしれない。
中国内需が活発化してくることを待ち、内需向けを地方都市で製造。しかし輸出は落ちてくるだろう。100円ショップから中国製品が少なくなる日は近いのではないかと見通している。
「中国市場動向」 [2010年11月 4日 09:32]