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今回は中国の印刷事情について書きます。中国には10万社を超える印刷会社があると言われています。その中でもこの深圳市がある広東州(広州、深圳、東莞地域)には2万社ほどの印刷会社があり、超過密地域です。日本の印刷会社が約1万社ですから。
数年前は技術不足、資金不足、管理能力不足が大きな課題でしたが、近年は日本や欧米の技術導入により、品質的にも諸外国に肩を並べる水準まで近づいています。5S、ISO9000はもちろんのこと、ISO14000取得工場も増えています。当然、弊社も取得しています。私は中国に来て、まだ4社しか工場見学をしていませんが、いずれの工場もハイデル、三菱、小森等の最新印刷機をそろえ、フル稼働しています。また中国の印刷会社にはA倍5色機、UV装置付き、A全10色機、UV装置付きなど、日本の工場でもなかなか見ることのない、特殊な機械もたくさんあります。
しかしながら、中国は広い国ですから、中には床のコンクリートも満足に整備されず、空調管理もなく、劣悪な環境の会社も多数あると聞きます。良い製品を安定供給するには、まず中国の印刷事情を良く調べ、適切な印刷会社選びが重要です。
「深圳(シンセン)通信」 [2010年4月19日 14:34]